つづき
ある程度(1ミリいない)でセンターが出たら振れ取り台へレッツゴー!
確実にセンターが出てる場所に目印をつけて、他の部分もセンターを出していきます。
そのときにスポークテンションがバラバラにならないように、テンションメータを使って、低めのテンションでスポークを張っていきます。
テンションメーターとはなんぞや?
スポークにかかっているテンションを(両端支持ばりのたわみ曲線から)測るという優れもの!
示されてる値とスポークの寸法から表を使ってテンションを読み取ります。
とりあえず値が一桁で同じ数になるようにテンションを均等化しつつ、センターを出していきます。一度片側のスポークテンションを揃えても、反対をいじるとテンションが変わるので、その辺も注意。要は繰り返しまくります。
そういえば振れ取り台とはなんぞや?
こんな感じでホイールを固定し、下の赤いアームの幅を狭めていって、回っているリムとアームの先端の距離を目視し、その距離を一定にしようとニップルを回すための器具。真ん中のアームは縦振れを取るためのもの。振れ取り台については自分より丁寧に書いてる人がうじゃうじゃいるからそれを見てね。
センターが出たら、全ニップルを同じ角度ずつ回し、必要なスポークテンションまで上げていきます。(リアはやり方が違います。ドライブ側と反ドライブ側でスポークのハブまでの角度が違うため、回す量が同じだとセンターが反ドライブ側にずれます。)
と、こ、ろ、で、
必要なテンションってどうやって知るのさ?
こうやって知るのさ!
それによると80~95kgfらしい
ここでも1つ問題が
テンションメーターの対応しているスポークって少ない!
決まった規格のものしか使えない....
とくにマビックは認可された専門店で専用のテンションメータがいるらしい...
しかし金はかけたくないんで、頭を使います。
はりのたわみ曲線は断面二次モーメント(ここではXにする)に比例するので、テンションメーターの表に載っているスポークのXを求めて、あるテンションにおけるXと読み取り数値のグラフをかけば一次関数で線形フィッティングできるはず。(自分は機械系)
正確には長方形はりの分母の12はどうでもいいんで、bh^3を計算してグラフの横線に、50kgfのときの対応する値を縦軸に書いてグラフ化します。
そうすると手書きだったけど想像以上に綺麗な直線が引けました。
そこからは使うスポークのXから50kgfのときの値を推定して、表から値の1単位ごとのテンションの上がり具合をみてテキトーに必要なテンションメーターの値を出します。
実際に組むときはリムがもともと真円かつ振れがないことはなかったり、スポークやハブの位置関係やら自分の技量なんかで完全に振れが取れてもテンションには差が生じます。なので目標値を±0.2にして組んでいきます。
(※注意 このテンションの求め方はあくまで理論的にはそうなるだろうという推定で行なっており、どこかしらの本に載っていたりするわけではありません。真似をしてカーボンリムが割れた等の事故が起きても一切の責任を取りません。あくまで報告記事です。)
そんなこんなで頑張ってついに完成!
久しぶりにマビックを履かせられました!
試走した感じでは問題なさそう。
早く実走にいきたいわー!
以上ホイール自分で組んで修理してみたの報告終わり!