6月4日(土)チームTT@埼玉県加須市 利根川上流域 田中 裕樹

TTT結果 16位/27チーム
33.3㎞×3周 100㎞ 2時間29分34秒
Average 40.37km/h
昨年同様、バイクチェックで2度ひっかかった。
結局、上向きのDHバーではUCI規定を満足するポディションは出せず、ハンドル高に選択の余地はなかった。
新妻さんのDHバーを貸していただき、ハンドルを一番下まで下げて、ギリギリ検車をパス。
去年もITTで同じようなことを指摘されていたので、予想はしていたが、当日まで真剣に対応しなかった、自分が悪い。
出走一時間前までに、間隔を空けて3個パンを食べて、残り40分でゼリーを食べた。
アップは、時間も無かったので、ほとんど固定ローラーで行い、10minかけて心拍を上げるのを1回。
CCD1本、スポーツドリンク1本を持ってスタート。
行きは若干の追い風、帰りは向かい風の折り返し周回。
1周目の片道は、無理せずにかなり速度も出ていたので期待が持てた。
しかし、折り返してからしばらくして、澤田の脚が攣って、遅れる。
しばらく速度を落として走ったが、連れていうのが難しそうだった。
僕はと言えば、正直イライラしていた。
序盤から調子が良かったのに、こんなところで・・・という思いがあり、さらに、ペースが落ちていることへの焦り、ここで3人になったらこの後どうなるのかという不安。
どうすればいいかわからなかった。
待っているときも、焦りからペースが上がっていたかもしれない。
出走前に、待つ・待たないなどの判断を杉田さんに任せると決めていたのは良かったかもしれない。
自分の余力が十分であることを伝え、ここから3人での走行になった。
3人になったこともあり、今後ことも考えて速度を落として、少し長めに牽くようにし、3人にしては快調に飛ばす。
しかし、2周目の往路で、今度は唐子が不調を訴え、付き位置になった。
後ろに付くことも難しい状況であったので、やむを得ず速度をさらに落とす。
まだまだ、余力のあった僕としては、恥ずかしながら、またイライラしていた。
3人目が切れたら終わり。それは、分かっていたが、また、踏みすぎてしまう時もあったと思う。
杉田さんは、完走するぞと言って、時折僕を抑えてくれた。
2周目の往路から、3周目の復路の中間地点あたりまでは、杉田さんと二人ローテ。
1ローテは数分単位だったと思う。
僕も、時折、後ろに付く唐子にペースを確認しながら、また、後ろに付けているかを気にしながら走れた。
次第に、唐子も回復してきて、三周目に入るころには、安心してペースを刻めた。
自分の足がつぶれない程度に、LTくらいで牽いたつもり。
3周目の初めに、補給で水をもらった。
本当は甘いものが良かったが、補給を取るのに、速度を緩めずにピットに入ってしまった、自分のミス。
CCDとスポーツドリンク以外に、走りながらエネルギーを取っていなかったのも僕のミス。
三周目の折り返しあたりから、明らかに空腹感がある。
ただ、あと15kmなので気合で何とかなると思った。
のこり10kmあたりから、唐子が復帰。
ラストだといって、杉田さんが気合を入れるが、僕の足には途端に力が入らなくなった。
残り5kmあたりまでは、何とかローテを維持したが、次第に後ろに付いていても辛くなり、目がかすんできて、フラフラした。
あとで、考えれば確実にハンガーノック。人生で初めて体験だった。
話す余裕もなかったので、ただ ブレーキ!と叫んで、ペースを落としてもらい、文字道理僕が、最終盤にブレーキ役になってしまった。
残り5kmは、二人の背中とだけを見て、走った。ごめんなさい。
反省
・DHバーは地面と平行、もしくは下向きのものを用意しよう。
先が上向きに飛び出たものでは、まず、UCI規定を満たす事は難しい。
・補給周回は焦らずに、補給に集中すべきだった。その時の1秒で、1分の効果を逃すかもしれない。
・人生初のハンガーノックとはいえ、初歩的なミス。防ぐことはできた。個人ロード・インカレでは、今回の反省を生かし、同じミスは繰り返さない。
・TTTでは、チームを一秒でも早く、ゴールまで持って行くために、自分が何をすべきか考えるべきだった。チームにとって最善のペースを探すべきで、自分一人で勝手に焦ったり、困惑したところで何も始まらない。
僕たちは、もっと上の次元で戦えるチームだったと、今でも信じている。
それだけに悔しさは大きいが、TTTに出てみなければ、分からないものが得られたとも強く思う。
今回のTTTの経験は、自分や、東工大チームの成長につながるはず。
田中 裕樹