キラークイーン『第三の学年』BITE THE DUST(留年して死ね)
→やった!進級した!「大学」に勝った!
失敗した失敗した失敗した落単した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した留年した失敗した失敗した失敗した…
状態で三年生を繰り返す世界線に囚われていましたが、今回無事研究室に所属できました。
54期大林です。
せっかくなのでダイバージェンスメーターで世界線変動率を見てみましょう。
つまらない茶番はおいといて本題に入りたいと思います。今の話がわからなかったという方は、STEINS;GATEを復習してきてください。PSP版、貸します。
今回は記事が長くなるので目次を作りました。説明されんでもわかるって項目に関しては、律儀に全部読まなくてもいいですからね。読みにくい記事ですが、これが私のやる気の限界です。
目次がすでに長いけど、折り畳み方がわからない
- Garmin edge500とは
- 改造内容概要
- 注意!
- 必要なもの
- 分解
- 電装系
- 配線
- 本体側加工
- 端子カバー製作
- 組み立て&パテ塗り塗り
- パテを削る
- 防水カバー製作
- 見た目はいい方がそりゃいいよね
- 使ってみて
- 失敗集
- その後・別れ
Garmin edge500とは
2010年に発売されたサイコンです。GPSログ、パワー表示に対応しており、いわゆる「パワメ対応でstravaにログが上げられるけどナビは付いてない」サイコン、ってやつです。
1年生のときに54期タカシから2000円で買い取りました。愛称はたまごっち。
edge500のいいところ
カラー表示じゃないけど、そのぶん電池の持ちがよく、公称たしか17時間くらい。もちろん電池というのは使ってればヘタってくるもんですが、アリエクで替えの電池が3kくらいで売ってます。
あと、小さいです。大画面で情報を見たいって方には向かないけど、昨今のやたらとでかいサイコンが気に食わない人にはちょうど良いでしょう。
edge500のクソなところ
時代が時代なのでしょうがないけれど、Bluetoothに対応してません。stravaにログを上げる際は、一度PCに接続する必要があります。パワメ、センサー類とはant+で接続します。
それから、時代と価格帯からこれもしょうがないけど、ナビがないです。(およそ地図とは言えないシロモノをもってして公式はナビ付きと宣っていますが、まあないと思ってもらって構いません)
edge500のゴミカスなところ
端子がUSB miniケーブル。これは時代云々でも許されない。これだけのためにケーブルが増える。
miniケーブルってのは、ちょっと前までデジカメとかに使ってたあれです。
で、最もクソなところが、充電するとログが切れるところ。
つまり電池の持ち時間=ログの最大時間となるわけです。で、充電してもログが切れないケーブルというのが別売りになってます。いまぱぱっと調べたら楽天で2千円ちょいでした。腹が立ちますね。ちなみにこのケーブルを自作する記事を以前書いたので、ご参考までにどうぞ。
titechcycling-racer.hatenablog.com
改造内容概要
というわけで、今回の改造内容は以下の3点です。
- 端子をType-cに対応させる。その際USB A to Cケーブルだけでなく、C to Cケーブルにも対応させる。
- ケーブルに依存せず、本体側の改造でログを取得しながらの充電に対応させる
- 改造後も最低限の防水、防塵性を持たせる
途中いろいろと失敗したんですが、長くなるのでそのへんは最後にまとめて書いておくことにします。
注意!
当然ながら改造は自己責任でお願いします。
あと、私がドヤ顔で書き込んでいる知識が間違っている可能性も十分あります。(↑に載せた前回改造記事でウソ書いてます)
Q:もし、この記事を参考に改造して、Garminがお亡くなりになったら?
A:同情するし、祈ってやってもいい。
必要なもの
工具類
カッター、ニッパー、ハンダごて系一式、テスター、ドライバーとか、ゴム手袋、クッキングシート
材料、消耗品
- ケーブル類。なるべく細いより線。今回はたしか0.6mmの物を使いました。
- 熱収縮チューブ。太さは…なんだっけ忘れたァァァワハハハハハハッ!。。。たしか収縮前がφ2mmくらいのやつと5mmくらいのやつです。手に入らなかったら自己融着テープかビニールテープで代用しよう。
- エポキシパテ。模型屋さんかAmazonで買おう。今回買ったのはコレ↓
- 5.1kΩの抵抗2つ。アキバで売ってる。100本単位だけど。
- type-cメス端子から5v、データ線を取り出すやつ。今回の肝。↓
秋月電子だったか千石通商だったかで買ってきました。これにはいくらか種類があるんですが、かならずVBUS,D+-、CC12がついてるものを買ってください。逆に言えばそれさえついてればなんでもいいです。
あと、基盤部分がついてない製品もあります。省スペースですみますが、みっちり密集した端子群にケーブルを半田付けするのは至難の業です。腕に自信のある方はそちらで頑張ってください。
名前を忘れたのでメス側端子と呼ぶことにします。
- スイッチ
単投式(=ON-OFFのやつ)でいいです。が、手に入らなければ双投式でも。サイズも種類(=トグル式とかボタン式とか)もなんでもお好みで。でも小さいほうがいいと思うよ。
今回は手に入る中で安かった二極双投式(=足が6本、ON-ON切り替えのやつ)のスライド式を使いました。
- クッキングシート
- ゴム板(薄いのと厚いの)
- 接着剤
- おはぎ(つぶあん)
分解
上って書くと頭側なのか画面側なのか分かりにくいので、方向を正面から見た時の東西南北上下で表します。
東:startスイッチ側 西:Enterスイッチ側 南:端子側 北:頭側 上:画面側 下:マウント側
まずは本体をバラします。これはインターネッツを探せば、バッテリー交換のために分解してるブログがいっぱいでてきますのでそちらを参考にしてください。
技術系ブログよんでて途中工程を省略されるとフザケンナシネってなるんですが、いざ自分で記事を書いてると、めんどくさい気持ちが痛いほどわかります。
次に、mini-Bのメス側端子を剥がします。ブロワー?があると剥がしやすいと思います。持ってないのでハンダゴテで頑張って溶かしました。折り取る場合は、本体の基盤を損傷させないように気をつけてください。
以前PSPを改造しようとして基盤を損傷させ、目隠しプレイ専用機にした苦い経験があります。
下に敷いてるのは、高校の時に使ってた化学図録。結構わかりやすくて大学入試のときに重宝したので、捨てずに今でもカッターマット代わりに使っている。
で、mini-Bケーブルのピンアサインを考慮すると、本体側のピンアサインはこんな感じになります。
いちおうGNDと5Vは、赤丸をつけたバッテリーとのコネクタの部分との導通を調べることで確認できます。
電装系
ここで、各ピンについて説明しておきます。
本体側…
5v:5vが供給される。簡単に言えば、電池の+が繋がるところ。
D+,-:この2本でデータをやり取りする。ついてないタイプのtype-cメス端子もある。そいつを買うと、充電しかできずログが取れない。
GND:接地。電池の-がつながるところ。
ID:type-Bシリーズに付いている端子。難しいですが、こちらの記事でけっこうわかりやすく説明されてますのでご参照あれ。
「edgeを充電しながらログも取れるケーブル」は、このIDピンをGNDと接続して作ります。edgeの、充電すると電源が切れる仕様は、edgeをデバイス(=ホストに接続される子機)として認識しているから起こるんでしょうね。
でもIDをGNDに落とした「ログも取れるケーブル」(=ホストケーブル)は本来、デバイスだった機器=edgeをホストにして、電源を供給する側=与える側として扱う物だから、ホストケーブル使用でedgeを充電しつつログも取れるってなんかおかしい気がする。USBの機能を逆手に取った裏技的な仕様なのか?詳しくないので知らんけど。
type-cケーブル側
VBUS:電池で言うと+。PD対応のケーブルを使うといろんな電圧がとれる。
GND,D+-:本体側と同じ。
CC1,2:こいつ-GNDの間の抵抗値によってVBUS-GND間の電圧が決まる。
D+,-:本体側と同じ。
CCピンについて
miniやmicroといったtype-Bシリーズは常にVBUS-GND間に5vの電圧がかかってるんだけど、Type-cでは通常0vで、出力側機器(ACアダプターとか)と入力側機器(デバイスとか)がネゴシエーション(=交渉)をして電圧を決める。このネゴシエーションに関してはよく知らないので放置しますが、要はVBUSとGNDの回路だけを繋いでも電流が流れないってことです。
cc-GND間に5.1kΩを繋ぐと、何種類かある電圧のうち5vだけを常に取り出せるようになります。
まあ私もよくわかってないんですが。使えりゃいいんだよこんなもんは。
こちらの記事を参考にさせていただきました。
なお、Type-A to CケーブルはType-Bと同様、常にVBUS-GNDに常に5vがかかっています。AtoCしか繋がないのであれば、ccピンをいじる必要がないので作業内容がかなり減ります。汎用性は下がるけど(なおその場合CtoCを繋いでも使えないだけで、壊れたりはしません。たぶん)。今回は単にCtoCのほうが好きってだけじゃなく、出先でiPhoneやiPadと接続するためにもccピンの改造を行っています。
iPhoneに繋げられればPCがなくてもログが上げられるからね。
配線
本体基盤とメス側端子を繋ぎます。
本体側とメス側端子の同じピンを繋いでいきます。スペースが小さいので、導線の長さは現物合わせで。足りないと困るけど長すぎても邪魔になるので結構苦労しました。
cc-GNDはスペース節約のため、こんなふうに接続します。
さらに、もともとメスジャックが付いてた部分の端子5本は、めちゃくちゃ間隔が狭くて半田付けが辛いので、裏側に逃げます。
基盤のちょうど真裏に当たるところにも金属部品が露出していて、うちいくつかは表のピンと繋がっています。具体的にはIDとD+-。たしか。テスターでしっかりと導通を確認してください。
この裏側のピンを使えば些か配線がしやすくなります。
あとで説明しますが、基盤を固定しているネジを間引くのでネジ穴が余るため、そこに導線を通しています。
言葉で説明してもよくわからんと思うので写真をば。
基盤の裏表っていうのはGarmin本体を上から見た時の裏表で、TypeBメスが付いてたのは裏側(俺の手垢で汚れてるほう)に相当するので注意。
つまり表=上、裏=下
見づらい。まあやってることは端子同士を繋ぐだけなんで、配線の仕方はお好みでどうぞ。
半田付けした部分は熱収縮チューブで覆ってます。抵抗が2本繋がるところは太めのチューブで。あんまりきれいじゃないけどみんなこういうのどうしてるんだろう?
たまに導線の途中に継ぎ目が入ってるのは、繋いでみたら長すぎたor短すぎたせいで継ぎ足したため。お気になさらず?
IDの接続
ここでワンポイント。ドレミソ〜⤴︎
本体側のIDとGND(本体側でもメス側端子でも。今回はスペースの問題でメス側端子のGNDに繋いでます)をスイッチで接続します。
ID-GNDを任意に短絡できるので、データ吸い出し(ながら充電)モードとログ取りながら充電モードを切り替えることができます。
メス側端子とスイッチはエポキシ系接着剤で固定。今回使ったのは足が6本あるスイッチなので、邪魔な4本の足は折りとってしまえば あなたはもう二度と ほかの回路と短絡できないわ
写真だと見えないけど、万が一の短絡を防ぐため、と半田が取れるのを防止するため、スイッチの端子部分は配線後エポキシ系接着剤でコーティング兼固定しています。
ここの半田付けが甘かったため、試作段階だった去年9月、北海道旅行の最終日最後の2時間でログが途切れました(当時は接着剤でのコーティングはしてなかったので)。
その他
メス側端子のさきっちょ
写真の通り、メス側端子のさきっちょを切り取って省スペース化しています。切り取った部分には固定用のピンが生えてるだけで配線には関係ないので(「材料」のとこの写真を見てね)、盛大に切り取っちゃって大丈夫。
これで配線はおしまい。スペースの都合上ユニバーサル基盤を使わなかったけど、却って場所をとったかもしれない。
ここまできたら一度ACアダプターやPC、携帯に接続して動作確認をしてみよう。
運が良ければこのタイミングで新しいGarminの購入に踏み切れます
電池交換
今回はついでに電池交換もしておくことにしました。
実は加工しはじめの頃にうっかりショートさせてしまったみたいで、急に電池の持ちが悪くなってしまったので。5vでも火花って散るんだね。
本当はスピーカーとバッテリーを繋ぐ導線の接続部をワンタッチで交換できるコネクタに換装したかったんだけど、めんどくさくてやめた。
本体側加工
そもそもEdge500の端子は基盤と垂直に生えています。Type-Cの端子も垂直につけたかったけど、まあ無理だね。なので水平方向、南側に生やします。
するとスペースが足りなくなるので、本体側にも加工の必要が出てきます。
削る
エポキシパテがくっついてるけどこれは失敗工程の時の写真。とにかく本体をこんなふうに削ります。
削った部分には基盤固定用のネジ穴があり。ネジ穴は本体上部にもまだ二箇所あるのでまあ問題なし。現物合わせで削ります。最初はボロいリューターで削ってたけど、あまりにもボロくて1分も回ってくれないので諦めてカッターと彫刻刀で頑張る。結構削りにくいので手を切らないように注意。
あと、電池パック右角部分にあるように、本体にはプラスチックの電池固定ガイドがたしか4箇所ついています。が、スペースが足りないので電池をなるべく北側に寄せる関係で、北側の電池ガイドの出っ張りを削り取っています。よって加工前より電池パックが1~1.5mm程度北にずれています。
↑の黄色い線は電池を交換した時にスピーカーとの接続に使った線で、基盤側の配線とは関係ありません。ちょっとケーブルが短くて配線しづらかったから延長しただけです。接続部の保護に自己融着テープを使ってるのにも特に意味はないです。熱収縮チューブを買ってきたのを忘れてただけです。
本体側の加工はこれだけ。ただ現物合わせで、削っては組み立てを繰り返したので思った以上に時間がかかりました。
端子カバー製作
ここが一番苦労したところ。紆余曲折ありました。
まず、おはぎを買ってきて食べます。
そのあとおはぎの容器をでこんなものを作ります。
サイズは忘れちゃったけどたしか5mm×15mm×22mmくらい。15mm→20mmくらいでもよかったかも。
まあいい感じの厚さのプラ板が手に入れば、おはぎは食べなくても構いません。
カッターでうっすーーーく切れ目を入れて折り曲げて下さい。丁寧に測っても、0.5mm程度のずれでだいぶ四角が歪みます。短い側の辺はどうしようもないけど、長い辺は接着側の辺を長めに作って現物合わせで削っていけばきれいな長方形に近づけることができます。まあ私はそれを忘れたせいで台形っぽくなっちゃったんですけど。
で、これをなんに使うかというと、メス側端子を囲むように取り付けます。
メス側端子の先っちょから5mm程度カバーが突き出すように取り付けます。
ここで痛恨のミス。一番大事なところの写真を撮り忘れちまいました。あーあ。
組み立て&パテ塗り塗り
これは端子カバーを思いつく前の写真なんで、カバーがないのと辺な場所にパテが塗ってありますが。
上述の通りさっき作ったカバーをメス側端子に嵌めるというか被せて、上北から下南に差し込みます。んで、そうすると写真では剥き出しになってる端子部分がパテに埋もれずに済む。
こうすることで、万が一配線が切れたりして分解する必要が出た時に、おはぎカバーを本体にくっつけたままメス側端子だけスポッと引き抜いてメンテナンスできます。
とはいえスポスポだと収まりが悪いしケーブルの抜き差しが面倒なので、おはぎカバーとType-Cメスの平たい部分をグルーガンで軽ーく止めておきます。
そのあとはひたすらパテを塗り塗り、こうなります。
パテの塗り方
塗り塗りといってもパテがそこそこ硬いので、凹凸なくきれいに塗るのは結構難しいです。
精密ドライバーの軸部分を転がすように撫でて整形しました。ただしちょっとでも力が強いと軸にパテがくっついてボコボコになってあああもうあああああってなるので…
まあうまいやり方を頑張って見つけてください。
あと、パテを使う時はゴム手袋をつけましょう。体に悪いのもだけど、素手だとくっついて綺麗に塗れないし、手垢がついて想像以上に汚くなります。同様に部屋の埃を巻き込むと想像以上に汚くなるので、作業を中断する時はラップとかで軽くくるんでおきましょう。
クッキングシートか何かを引いておくとゴミを巻き込まないし、くっつかないんでやりやすいんじゃないかと思います。
が、クッキングシートがなかったので今回はラップを引いて作業しました。
ラップだとたまにくっついちゃうので微妙です。
プラスチックとパテはそこそこ強力にくっついてくれます。逆に、失敗してパテを剥がす時はまあまあ大変です。大変でした。
パテは材料欄で紹介した小さいやつでも十分な量です。
このとき、南方向のパテが完全におはぎカバーより突き出すように作ります。理由は後ほど。盆地になるように。ただし、突き出させすぎると後が大変です。
ネジ穴周辺
固まる前にネジ穴部分のパテを取り除いておきます。ここでいうネジ穴ってのは↑の写真に写ってる、本体と画面カバーを止める金属のネジのこと。
ここも精密ドライバーを差し込んで作業します。取り除くというよりはクルクル回しながら穴にはみ出したパテに軸を押し付けて、押しのける感じで。この時も強く押し付けると軸にパテがくっついて持ってかれてぐちゃぐちゃになるので、軽ーく当ててちょっとずつ加工します。
ネジ直上のパテを退け終わったらOK。ぶっちゃけネジが取り付け、取り外しできる状態ならなんでもいいです。
防水カバー用ネジ取り付け
ホームセンターでM2だかM3だかのボルトを買ってきました。透明なプラスチック製ですが、ボルト、ナット、ワッシャーがあればなんでもいいです。
ナット-ボルトを軽く組み立て、パテの中に突っ込みます。が、多分スペースが足りないので今回は東側にパテの山を作ってそこに埋め込んでいます。
ナットが完全にパテに埋没するように。埋没しなくてもいいけど、このほうが見た目的にいいし強度も保てます。
で、パテをこれまたおはぎカバーの端っこよりも南方向に突き出るように塗ります。
- パテ端面をおはぎカバーの端よりも南に突き出させる
- ナットを埋没させる
- ボルト部パテ端面をおはぎカバーの端よりも南側に突き出させる
わかる?
このままパテの硬化を待ちます。ただしその間、たまに透明ボルトを回してあげましょう。でないとパテとガチガチにくっついて回らなくなります。ある程度硬化が進んだらボルトだけ取り外しちゃってもいいかも。
今回買ったのはたまたま+ネジでしたが、回す時にドライバーでまわすとネジの上下方向(本体の南北方向)に力が加わってパテの中でナットが動き、整形のやり直しになします。
頑張って手やペンチで回すか、少なくとも南北方向に力がかからないように気をつけましょう。
パテを削る
パテが硬化したら、おはぎカバーよりも南側に突き出したパテを削っていきます。まずはおおまかにカッターでパテ端面をおはぎカバーの端ちかくまで削る。
んで、ある程度形が整ったら紙やすりで削っていきます。最後までカッターでやろうとするとプラスチック製のおはぎカバーも削れてしまって、最終的な端面が平らでなくなってしまうので注意。
紙やすりをなにか平らなものに巻きつけて削ると楽に平面が出せます。
今回は手元にあったスパナに巻き付けて使いました。(二つ上の写真に映り込んでますね)
パテ端面がおはぎカバーの端とツライチになったら、こんどは透明ボルトを取り外し、ボルト部パテ端面もツライチになるまで削っていきます。私はちょっと削りすぎちゃいました(というか、パテの盛りが少なかったのかも)。
最後に、パテの外側をヤスって整えていきます。これは外見の問題なのでご自由に。
私はヤスって平らにして着色するつもりでしたが、飽きたのでやめました。
気が向いたら再開しましょう。
防水カバー製作
ある程度の防水、防塵性を持たせたいので、防水カバーを製作します。
ここでいうある程度の防水性っていうのは、
- 急に雨が降ってきた!でも土砂降りじゃなければ、あとで拭いておけば大丈夫
- 走行中に頭から水被ってたら、ガミンにも水がかかっちゃった!でも大丈夫
- 海岸沿いを走ってたらめっちゃ砂飛んできたペッペッ。でも端子には砂入ってないから大丈夫
ぐらいを想定しています。IPX2~3程度?
ホームセンターでゴム板を二種類買ってきます。今回は3mm厚と0.1か0.2mm厚。で、本体合わせで四角く切ってゴム系接着剤でくっつけます。完成形を見た方が早いと思うので写真を。
上の方でおはぎカバー制作の理由をメンテナンス性向上のためと説明しましたが、「ゴム蓋差し込み部との密着性をよくするため、パテで盛り上げた部分の内側を平らにする」という意味もあります。というかこっちがメインです。
おはぎカバーが綺麗な長方形にならないと、ここで防水性が落ちます。
台形ならまだ3mm厚ゴムの切り方次第でなんとかなりますが、カバーが曲面状になってしまうとゴムの切り方で調整するのはかなり大変です。
3mm厚ゴムは現物合わせで穴よりもすこーし大きめに作り、キツめにハマるまで少しずつ削っていきましょう。
最後に、0.1mm厚ゴムの上にワッシャーを挟んで透明ボルトで固定して完成。
上述の通り私は透明ボルト部のパテの盛り付けが少し足りなかったので小さな段差ができて、0.1mmゴムが少し撓んでます。パテを綺麗にツライチにできれば、防水性がさらに向上し見た目も良くなります。
見た目はいい方がそりゃいいよね
私は飽きたのでここで終わりですが、もうちょっとパテを綺麗にヤスって凸凹をなくして、着色するとそれなりのイケメンになる気がします。
ま、気が向いたら暇つぶしにやるかも。
使ってみて
ちゃんと使えましたよ。AtoC、CtoC両ケーブルが使えます。ACアダプターでやモバイルバッテリーでの充電はもちろん、PCやiPadとの接続も可能。C-Lightningケーブルを使えばiPhoneとも繋がります。
ログを取りながらの充電も可能。やったね。
失敗集
ここからは製作中の失敗例です。記事制作も飽きてきたし写真もないので、これまで以上に説明が雑です。自己満足で書いてるので、暇人だけ読んでください。
そもそもなぜこんな改造をしようとしたのかというと。23年5月に新潟へ行ったとき、お化けの出そうな六日町の夜の山で怖い思いをしたんですね。
titechcycling-racer.hatenablog.com
麓に降りてきてやっと見つけた街灯の灯りの下で一息ついて、さっさと街に戻ろうと思った時にgarminの電池が切れかけて、充電しようと思ったら専用のケーブルがなかなか見つからずもおおおおおってなったんですね。
もともと家で充電する時もこいつのためだけにmini-Bケーブルを使わにゃならず、しかも接触が悪くてうんざり。っていうのを繰り返してたので。
どうせ2000円で買ったものだし、改造に失敗したら新しいのを買おうと思って始めました。
まあそんな動機はどうでも良くて。
結果、作っては壊しを繰り返し、完成までに丸一年を要しました。実際に作業に使った時間だけでも相当なものです。その時間をバイトに当てればEdge1030が二台くらい買えたかもしらん。
というわけで1年の間に繰り返した失敗集です。とはいえ読みたい人もいないと思うので簡潔に。
電装系の失敗
各ピンと導線がうまくつながらなかった
本体基盤とメス側端子を接続する際、当初は家にあった単芯の導線を、全て本体基盤裏側の狭ーいピンに半田付けしていました。
狭いのでなかなかうまくついてくれない。ついたと思ったら隣のピンと繋がっちゃったり。
フラックスを使って3時間くらいかけて繋いだ直後、ポロッと取れた。接触面積が小さいから固定強度も落ちてしまったんですね。↑の写真の基盤が汚いのは、何度も導線をつけたり外したりしたから。
最終的に導線をより線にして、基盤の表側も使うことで解決。
スイッチの半田付けが取れた
北海道旅行の最後の2時間、根室駅から最東端へ行く時に配線が取れて、ログが途切れてしまった。
これは上述の通り接着剤で固めることで解決。半田付けが下手くそなんですね。
北海道旅行の記事はそのうちあげます。そのうち…
素材・設計の失敗
当初はエポキシパテっていう素材を知らなかったので、突き出し部分を何で作るか結構迷いました。3Dプリンターを使おうか真剣に迷ったけど、使い方を勉強するのが面倒だったのでやめました。
まあ完成直後に研究室で使い方勉強したんだけどね。
紙粘土で作った
いくらなんでも紙粘土はね…
雨降ったら溶けちゃうし、プラスチックとの接着性が悪く、使ってるうちに本体との間に隙間ができてきました。
おゆまるその1
おゆまるっていうプラスチック粘土が100均でうってるんですよ。お湯で温めるとやわらかくなって、固まると硬質ゴムくらい?の硬さになる。
最初はこれで突き出し部を製作し、防水カバーも一体成形にしました。
温めて本体に押し付け、グルーガンの先端を当てながら細かく成形。
赤丸が防水キャップです。type-cメス端子に柔らかくしたおゆまるをつっこんでキャップを作り、端っこをややとかして本体と接着。
何が悪かったかというと、
- キャップが脆く、最後は取れてしまった
- スイッチ部分の防水キャップがうまく作れなかった。結局スイッチは剥き出しに。
- 表面を綺麗に均しても、半透明素材のせいで内側の凸凹が透ける。ので、見た目が汚い。
- プラスチックとの接着性が悪く、最終的に本体から取れてしまった
おゆまるその2
おゆまるその1と似てるけど、端子部とスイッチ部分を開口し、0.1mm厚のペラペラゴムで被せるタイプの蓋を作った。
で、蓋を本体下面までまわす。プラ板を細く切って本体下部に東西方向に取り付け、蓋をそこに差し込んで固定。
写真がないので何を言ってるかわからんと思うが、俺もなんて書いていいかわからん。
こんな感じのやつ。
北海道旅行の最中に固定用のプラバンが離脱。見た目と防水性もイマイチだった。
端子カバー制作における失敗
プラ板って意外と売ってないもんですよね。端子カバーは最終的におはぎで作りましたが、素材選びに難航しました。
クリップボード
家にあったクリップボードを使用。厚さはたぶん3mmくらい。おそらくPP製?とにかく固かった。プラスチック用のカッターがなかったので普通の大型カッターで切ったが、とにかく時間がかかった。ニッパーで切ろうとしたら割れた。かなり大きくバキって割れる。勢いよく割れたので手切った。
そのくせうまく接着できない。
瞬間接着剤、プラスチック用接着剤、PP対応接着剤、エポキシ系接着剤、ホットグルーガン全てゴミ強度。
100均収納ケースのフタ
次にPP製の収納ケースのフタを使ってみた。こっちはだいぶ柔らかかった。ほんとに同じPP製か?というかクリップボードがPPか怪しいが。
加工は簡単だったがやっぱり接着できなくて詰み。
パテ塗りにおける失敗
そもそも最初は端子カバーを使わずに作ろうとしてました。
サランラップ巻き込み
本体にちょっとだけパテを盛る。ラップを乗せてメス側端子を押し付け、仮固定。パテ硬化後、メス側端子全体にラップを巻いてパテを塗り、硬化後にラップを取り外し。
これでパテを盛りつつメス側端子の取り外しもできる!
と思ったがパテとラップがくっついて取れなくなった。
そもそも防水カバーがうまく付かないので無理。
以上、グダグダ失敗例でした。
その後・別れ
改造完了後初のライドで、小山田に行きました。
帰りに53期てぇち&たかまささんとバーキンで昼ごはん食べたんですけど、その時に改造ガーミンの話になって。
Edge520とか810とかが本当は欲しいけど、中古でも4,5万するじゃないですか〜って言いながらメルカリ見たら3分前にほぼ新品のEdge530が18kで出品されてました。即決。
このタイミングってマジかよ。
というわけで結局Edge500は使わなくなりましたが。
まあ予備機としては使えるでしょう。
そーゆーわけで、地図付きサイコンデビューです。
画面にちっちゃい傷はあるけど、カバー付きで概ね新品で綺麗なやつが届きました。
ところが!この530くん、なんと端子がmicroUSBなんですね。
10年後ぐらいに、「Edge530をType-c対応に真改造する」っていう記事を書くと思います。
今はまだいいけど、2034年にmicroUSBなんぞ使ってたら笑われますよ。
2034年といえばあとうまくいけばリニアモーターカーが名古屋まで開通してる近未来ですよ。
あと一年でヱルトリウムが進宙して銀河中心殴り込み艦隊が出撃しようという時代にmicroUSB使ってる奴いる?いねえよなぁ!!?
その際には是非3Dプリンターでも使ってもうちょっと綺麗な外装を作ってみたいですね
⌘あぶない刑事の新作映画、でましたね。「さらば」公開の時のインタビューで柴田恭兵さんが本当にこれで終わりかな?的なことを言ってたんで、出るんじゃないかなとは思ってました。
が、私は「もっと」の途中までしかみられてないニワカ勢なので、院試が終わってからレンタルで見るとしましょう。
有名だけど見たことなかったシリーズでは、psycho-passを見始めました。いったいいつ見終わるのやら。