どうも、53期の加藤です。感染対策をしっかり行っている屋外の小規模イベントということとあり、大学から許可降りたので明治神宮外苑で行われた全日本学生クリテリウム選手権に参戦してきました。
結果から言うと予選落ちです。正直自分が予選で落ちることは想定してなかったので残念です。ただ想像していたのの数百倍(←理系のくせにこういうこと言います)きつい戦いでした。
予選後呆然とするわたし
以下レポート
今回の予選は、1.5キロコースを5周回で毎週ポイントレース。1位5点、2位3点、3位1点。16人まで決勝に上がれるのでどこかの周でポイント取れば決勝進出確定というレース。
・作戦
作戦としては早めに取りたいので1周目のポイントを狙い、スプリントに自信がないので早駆けで逃げようなどと考えていた。
ポイントレースの経験が少ないので仕方ないといえば仕方ないが、この作戦は無謀すぎだった。そもそも1周目は集団のスピードが経験したことないくらい速くて、そこからポンと抜け出すには強力なスプリント並みのパワーがいる感じだった。
・展開
展開としては、1周目はスタート直後というか同時にアタックがかかり、スタートの数秒後には逃げ集団ができていた。自分はその1秒程度後ろの集団の前にいて、前を追おうとする数名と一緒に踏んでいた。心拍はスタート前の80程度から10秒程度で185あたりまで上がっていた。
前の集団にはすぐ追いついたが、かなり心拍数も上がっていて、スプリントには絡めなかった。
2周目に入り今度は1周目影を潜めていた日大二人が飛び出した。自分は集団の中程にいて普通に走っていた。集団で走ること自体は特に厳しいことはないが、そこから一歩抜け出すのがきつい。
3周目に入り焦りも出てくる。ゴールまで500mあたりで一瞬ペースが緩んだ。緩んだと言っても全然足を止めるという感じではなく、アタックがなくなったくらいだったが。
そのタイミングでアタックし、先頭で最終コーナーに入ったが、その後の立ち上がりからのスプリントでなすすべなくまくられまくってポイント取れず。
4周目、覚えてない。4周目が5周目だと勘違いしながら走っていた。
5周目、集団で少し回復しつつ最後のコーナーに向けて番手を上げていったが、間に合わず後ろ過ぎた。スプリント自体は5周回の中で1番良かったが、それでも周りと比べると劣る感じだった。
・振り返り
まず練習については、インターバルをやろうやろうと思っていたが、結局春休みでロングできるのが楽しく、CTLを上げることにも若干固執していたのでロングばかりしていた。ロングと言っても毎回高強度でしっかり追い込んでいたため、心肺・脚共に過去最高レベルだったのは間違いない。ただ、感覚的には短時間のハイパワー&短時間のレストを繰り返すインターバルとは全く違うものなので、そのようなインターバルトレーニングを多めにやっておくべきだった。
とは言っても、これはそこまでレースの結果には関係なかったと思う。
次に当日の走り方について。
失敗①:1周目を狙ったこと。
というのもすべての組で1周目に取っているのは圧倒的にスプリントが強い人や、位置取りがクソうまいクリテ職人ばかりであり、むしろラストに行けば行くほど取りやすくなっているから。
単純に考えて、ラストラップはスタートリストから強い順に12人もいなくなっているようなもの。11月から気持ちを入れ替えて着実に行ってきた練習や、この一週間の仕上げなども考え、間違いなく自分は過去最高のコンディションで、地脚で言えば決して劣っていないはず。ただスプリントはない。これは今までの練習でよくわかっていた。
ならば、スプリンターがうようよいる前半戦は集団で脚と心肺をやすめ位置取りに集中し、後半で位置取りを使っていったほうが絶対有利だった。実際前半の無駄な動きがあった割には最後まで自由に集団の前の方に移動する力はあった。ただ序盤で心拍がかなり上がっていてスプリントが全くかからない状況だった。
失敗②:2周目以降もできたらスプリント狙おうという中途半端な気持ちで走り続けたこと。
1周目はほぼオールアウトペースで走っていたため2周目以降は少し休むべきだったが、後ろに落ちたらいけないという焦りで結構踏んでいた。神宮はそんなにインターバルかからないので後ろにいたほうがよかった。そこでしっかり回復して後半のスプリントにかけるべきだった。
失敗③:3周目最終コーナーの展開。
コーナー手前は2〜3番手だったが、そこで上げて先頭に出て最終コーナーを回ってしまった。
イメージしていたより300メートルは長い。3番手あたりで周り、前のドラフティングを使いながらスプリントするべきだった。
まぁ他にも色々考えればあるとは思うけど、特に目立つのはこの3個か。すべて当日のレース展開に関すること。これはいま冷静に考えて思いついたことで、レース直後とかは思いつかなかった。ポイントレースは展開が大事だし、今回は特にリザルトを狙うレースではなく予選だったため、なおさら特殊だった。今後同じようなレースはなかなかない気がするが、ポイントを何周目に狙うかなどの応用にはなるはず。
去年の神宮とかインカレのように、調整の仕方が悪かったことや練習不足などによって本来なら出せていたであろう力が出せなかったということはなく、しっかり今までのベストコンディションでレースに望めたので、後悔はないし気持ちが萎えることもない。
決勝はしっかりレースらしい展開があるレースで、見ていてほんとに走りたくなるレースだったので、そこに出られなかったのは悔しい。
この悔しさをプラスにできるよう、今後のレースでは事前によく展開について考えて、頭を使ってレースできるようにしたい。