11月19日(日)浮世のまち行田ラウンド 玉置千智(51期)

レースレポート 行田クリテリウム
3回目のクリテリウムレースである行田クリテは結果4位に終わった。勝てるレースだった。16キロ走って、150メートルが遠かった。0.5秒差だった。
次の12月10日の幸手クリテに向けて、自分の備忘録として、このレポートを書く。
〜前日までの経過〜
1週間前の土日は、その週の疲れがたたって走れなかった。そのため、月曜から木曜まで乗り込んだ。詳細は練習日記参照。練習過多だったのか、サドルを2ミリあげたことの影響か、水曜には足に若干の筋肉痛と疲れが溜まり始めた。そのため、金曜は乗らずに回復に務めた。
前日の土曜でも、まだ足が重かったが、スロースターターかつ前日に乗らないと調子が出ない体質なので、TT用アップを含む、20分間の固定ローラーと刺激を入れる程度の筋トレ(アウターメニュー1セット)と体幹のショートメニューを行い、その後ポールを使ってマッサージした。
その日は吉田の家に泊まった。
〜当日のスタートまで〜
立哨をする青山が7時40集合だったので、4時起きの4時半出発だった。朝はとても寒く、5-6度しかなく、埼玉に向けて北上するせいで、一向に気温が上がらなかった。車はとても順調に進み。6時45分に到着した。寒いので3本で体を温めた後、車内で暫し待機。
6大学クリテが行われている間に、1回目のアップを始める。10分ほど3本で軽く足を回す。その時点では大腿四頭筋の外側に軽い鈍さを感じる。試走の時間が来ると、コースを観察しつつ、コーナーを攻めてみる。白馬で試走時にコーナーを攻めてみて、レース時に慌てないことが大切だと知ったからだ。そのおかげで、第一カーブでインにコンクリのブロックを予め発見した。
吉田のアップが終わった後、3本ローラーで再びアップを始める。赤の3本だったのでワットがわかってよかった。5分ほどでFTP50%からFTP110%までワットを上げていき、2分流し後ケイデンス180を1回、アウタートップでケイデンス165を一回やって、その後5分ほど流す。一度車内でマッサージ。股の内側の張りを感じたので、軽くほぐす。アミノバイタルで補給。出走に向けて並ぶ前に再びケイデンス160を一回やってから、上下長いのを着たまま並んだ。出走直前になるまで誰もサポートにこなかったので、服を預けられるか不安になる。結局近藤さんと吉田が来てくれた。
いよいよコースに入場だが、策を越える必要があったため、近藤さんが自転車を持ち上げて、僕は自分の体だけで柵を越えたら、先頭を確保できた。隣には筑波大の横山さんがいて、暫し談笑。カメラマンにピースして、スタート1分前。筋肉のリミッター解除のために声を出して体を興奮させる。
〜スタートからゴール〜
ピストルが鳴った。それと同時に横山さんがアタック。一人逃げを開始する。僕はクリートキャッチは完璧。4人ほど先行させてプロトンの5番手をとる。2週ほどは集団の人数も多く並走することも多かったが、危惧していたほどコーナーの立ち上がりが辛くなく、ポジション落としても足使えばいいや、と思って気楽に構える。逃げがいたので、その逃げと一定の距離を保ちながらハイペースで進んだ。先頭の方にいたのでローテがあったが、なぜかその度にコーナーが来て、コーナーを頑張らない僕を、抜いて引いてくれる心優しい人たちがいて6周目まで先頭を引くことはなかった。
逃げの吸収後、ペースが一気に落ちる。特に横風区間では示し合わせたように遅く、3周ほどのんびりと距離を消化した。2回ほど散発的なアタックがあったが、先頭がチェックしてくれて、特に何も起きなかった。何かあるとすれば4周目のホームストレートで日大と信州に挟まれて落車しかけた。まだ接触が苦手なようだ。ふと心拍計を見ると160を割っていて、驚いた。序盤190だったのに比べると大きな差だった。あまりに余裕だったので、ホームストレートで近藤さんを探して、アダム・ハンセンのようにポーズをとろうとしたが、近藤さんが見つからず、仕方なく近くのカメラマンさんにポーズをとる。それが5周目。6周目でついに先頭に出る。俺は集団を引いてるぞ!と感動と興奮。ペースを落としても誰も文句を言わない(抜いてこない)ので、ゆっくりペースで第一コーナー抜けるまで暫し先頭を楽しむ。
7周目に入ると後2周ということで集団に緊張が走り始める。ペースが上がった。僕も勝負に加われるかも!というかつてない感覚と興奮を感じ始める。心拍は180。まだまだいける。同時に他の人の足残り具合がわからず、集団5位前後をキープし続ける。しかし、7周目のホームストレートで大きく覆いかぶされ、ポジションを7位まで落とした。ベルが鳴ると同時に大阪工業の山岡さんがアタック。集団中頃の自分は先頭がチェックすると思って待機。しかし先頭は追わない。不思議に思いながらもポジションアップのために第一カーブのインを攻めて追走集団の先頭に躍り出る。後ろを見ると集団はついてこない。ここでやっと集団に足がないことを確認して、少しの躊躇の後、独走での追走を開始する。2位以上なら昇格だ。もはや逃げていた。心拍は199まで上がっていた。四コーナー過ぎて後ろを確認すると日大と信州が協調して追って来た。そしてこの確認で第四コーナーの準備が遅れ、コーナーで減速してしまう。後ろを見る。まだいける。そう思って踏み続けたけど、集団効果は強く、最終コーナー抜けてすぐに並ばれ、抜かされた。あと150メートル。スプリントについていく力はなかった。結果逃げ切った先頭とは3秒差。2、3位の二人とは0.5秒差で負けた。表彰台にも上がれなかった。
〜レース後〜
日大と信州の人とはレース後に健闘を讃え合い、握手した。
表彰式で発表はされなかったが、賞状をもらった。
帰りの道路は混んでいて、疲れもあって道に迷ってつくのが遅くなった。運転してくれた吉田、ありがとう。
〜反省〜
レースはほぼプラン通りだった。ただ、決定的にかけていたのが状況判断と勝負眼だった。大阪工業のアタックについていれば、第四コーナーミスらなければ、日大と信州と協調していれば、それか集団スプリントに持ち込めていれば。(ヘルメットがエアロだったら、フロントホイールに倉庫のディープホイール借りていれば、とか機材も。)
勝負に入る前に他の人個人、集団を観察して、頭に血が回らない中でいかに出し抜くかを考えられるようになりたい。
〜謝辞〜
自分のレースでもないのに、テスト期間なのに文句も言わず立哨の役を引き受けてくれた青山。
前泊させてくれて、また疲れているのに運転してくれた吉田。
ありがとうございました。
〜他の人の結果〜
近藤さん、吉田、小島 DNF
堀口 19位
玉置千智(51期)