9月2日(日)インカレロード@鹿児島県錦江町(162km) 澤田 隼

結果:7周DNF
準備:3年生ということで、今年が最も成績を出せるであろう学年であるということから、今まで以上の準備をしてきたつもり。現地に約2週間前に入り、実際のインカレコースで、練習をした。
目標・作戦:とにかく脚は使わず。完走のみを目指す。
前日昼寝はしたが、夜は緊張のせいかあまり眠れなかったきがする。当日、会場にスタート(0730)の約2時間前に着く。0600から実走でのアップ。緊張のせいでもともと心拍が上がっているので、少し動いただけで、吐きそうになる。検車を済ませ、三本ローラーをスタート10分前まで回した。どうせ、パレード走行でずるずると後ろに下がってしまうだろうから、スタートの位置はきにしなかった。
しかし出走が160人もいるため、後ろにいると、同じ集団でも10秒くらいの開きがありそう。パレードがどこで解除されたか、後ろにいたのでよくわからないが、1周目のトンネル前の坂は、穏やかなペース。鹿屋あたりが先頭でペースコントロールをしていたような印象。そしてトンネルに入る。このトンネルが少し厄介で、峠トンネルなので、入りはである上りが、途中から下りになる。しかも、中央にはキャットアイが設置されている。落車が起こりそうだなと思っていたら、自分より、15m前方くらいで落車が発生。選手が次々と突っ込んでいく。自分は直前で回避できたが、クリートを外すハメになった。歩道に一旦上がって、歩いて落車した選手を避けて、再びスタート。実は上りが学連らしからぬスローペースだったので、まだパレード中なんだと思っていた。だから、落車が発生したから、パレードは解除されず、ゆっくり走っても集団には追いつくであろうと思い、下り平地は踏まなかった。案の定追いつく。しかし、その後も何もないところでの謎落車、謎ブレーキが多発(最も、自分も走るのが下手でなのでなんとも言えないが)。自分はいつもどおり集団の最後尾を走るが、スピードが上がりそうなところは分かっていたので、要所要所で上げつつ、集団にとどまっていた。
2周目のトンネル前の坂は流石にペースが上がった印象。積極的に踏んでいく。おそらく看板までは6minを切っていたのではないかと。ただ、レースでは反対側の車線も使えるため、練習の時よりもいいタイムが出るということにあとで気がついた。この周は自分の知る限りでは落車は起こらず。この周も集団に残れた。5名ほどが坂で先行している様子が見えたが、20kmを過ぎた地点でメイン集団に残っているので、いつもよりはいい感じだなと。しかし、この周も下り平地でペースは上がらず、サイクリングペースだった。ので、少し早いとは思ったがここでアミノバイタルを摂取。余裕があるときに食べておこうと。不気味なスローペースはおそらく、有力校の有力選手が最初の落車に巻き込まれたので、先頭でペースを抑えているのだろうと判断した。実際後ろから落車したっぽい、中央や順天の選手がビュンと現れたりした。まぁ理由はなんにせよ、ペースが上がらないのはいいことである。サイクリングペースは4周目くらいまで続いたと思う。坂もペース走といった感じだった。ペースと言っても6.5minほどでトンネル入口まで到達していたようだが。当初の予想では2周目完了時に最初のボトルを受け取るかなと思っていたが、2周目は補給場所が混乱していたし、余裕があったためスルー。
次の周に最初のボトルを受け取ったと思う。相変わらず、補給場所は混乱していて、一回止まってしまった。しかし、まだまだサイクリングペースだったので、脚を使わずに復帰できた。4周目の坂では少しペースがあがった(もしくは、自分のペースが落ちた)で、頂上で少し遅れる形に。下って交差点を曲がってからの平地で集団から少し離されていたが、集団が詰まっているのが見えたので、すぐに追いつこうとはせず、脚を使わずに復帰。確かこの周だったと思うが、コース終盤の平地で中切れが起こったときも、前が詰まっているのが目で見て分かったので、無理に自分は踏まずに追いついた。そのあとの上りで集団のペースが落ち着いていたので、集団のほぼ先頭まで出てみた。周りは法政、順天といった感じですごいところにいるなとか思った。
さっきの周でボトルを受取ったので、この周では受け取らず、補給ゾーンの右側を走ることでさらに集団の前の方に出ることができた。この周の坂は前の方にいたことから、余裕を持って登ることができた。しかし、この辺で右ふくらはぎに違和感が出始める。これは攣る前兆だなと思い、今まで以上に積極的に、水を飲む。後半の平地もさすがにペースが上がり始める。
6周目、補給を受取ったところで、前と大きく離されてしまった。登り口までに追いつこうと少し脚を使う。追いつく。坂に入る。坂の手前で上げたために、いつもより少し辛い。思い返せば、ここで必死になるべきだった。ここで追走集団に入ってしまい、脚を使ったのがのちのち響いたと思う。集団には北野さんと徳島の木戸くん他、計6名ほど。自分はできるだけ脚を使いたくなかったのだが、周りが割と疲れているようであったので、仕方なく踏む。結局追いつくことはできたが、割と脚を使ってしまった。大きな橋をわたり、軽い坂のところで、右太ももに違和感が。水をかけたり、クリートを外してみたりする。付き位置でも少し踏んでるなと思うぐらい。このあと、今度は左太ももが痛み始める。名古屋産業大学の人と後半の平地を二人で回すことになったが、辛そう。向こうはもう無理と言っていた。仕方なしに一人旅に入る。
7周目。結果的に最後の上り。脚が限界が近いことが分かっていたので、集団が見える位置にいたが無理をしなかった。この判断も思い返せば良くない。脚が取れてもいいから全力で踏むべきであった。後ろから立教の高木くん他4名ほどがやって来たので、6名で坂のあとの平地を回す。半分位は明らかに踏めていない。このグループが二つに別れたのだが、自分は後ろの方に入ってしまった。この周で降ろされた。高木くんたちは、その周で降ろされた。
(若干記憶に誤りがあるかも。特に周回数。ただ、実験と違いレースはレポートを書くためにやっているのではないので、仕方のないことである。)
感想:3年生のインカレが終わってしまった。今回のコースは自分にとってありがたいことに、怖いコーナーが全くなく、相性のいいコースであり、さらに学連としては珍しいほど楽な展開であっただけに(実際出走のおよそ1/3が完走した)、結果が出せなかったことが悔やまれる。太ももが痛くなったのは攣るというよりも、定かではないが筋力不足ではないかという印象を受けた。自分の脚は160kmのレースに耐える筋力がないと。今後のことはまぁのちのち考えよう。
最後に、一緒に合宿をし、当日を含めいろいろサポートをしてくださった東海大学のみなさんありがとうございました。一緒に練習した、立教大学や山梨学院のみなさんもありがとうございました。楽しい合宿でした。
インカレは最後となる、杉田さん・田中さんひとまずお疲れ様でした。
院試明けにも関わらずわざわざ鹿児島までサポートに来てくださった唐子さんありがとうございました。
追記:今回の大会で感じたのはやはり実力不足。前にも同じようなことを書いたが、今の自分には160kmという距離を耐えるだけの力はないようだ。だが、全く成長してないかというと、そうでもないとも思う。レースの展開や集団のペース等、状況を見極める能力は確実に去年より上がっていると思う。この、状況を見極める力というのは、やはりレース経験によるものと思う。レース経験と言っても、単純に多くのレースに出ればいいというわけではなく、ある程度質の高いレースで、かつ集団から切り離されず、レース展開を自分の目で見て分かる位置で走らないといけないと思う。また、周りとの声の掛け合いなども少しはできるようになったと思う。
勝てるレースに出るのは楽しいし、モチベーションの維持にもつながると思うが、厳しい戦いを避けていたら、成長は見込めないんだなと感じた。今後はもう少しチャレンジ精神を持ってレースに出てみようかと。どんなにあがいても、あとインカレに出ることができるのは最大でも一回。勝てるレースに出るのは、来年のインカレが終わってからでも遅くないのではないだろうか。
うまく言葉になっていないけど、とりあえず感じたことをできるだけ言葉にしてみたつもり。
今年のインカレが終わったときは、来年は青森で行くのも面倒だなとか考えていたけど、少し時間をおいて、やっぱりインカレに出て、完走したいという思いが優ってきた。とりあえず、そのためには日々鍛錬を怠らないようにしよう。みなさんもうしばらくお付き合いください。
ただ、明日までは自転車はoff気分にしよう。そうしよう。
澤田 隼