7月1日(日)ツールド美ヶ原2018(21.6km) 青山隼人(51期)

目標 表彰台
結果 2位
最初4kmが強烈な激坂区間。その後2kmはずっと平坦でそこから残り5km地点までの間緩斜面と急斜面を繰り返す。最後5km区間は木々もなく高原の平坦もしくは下りのみ。
このコースの経験は前日の試走で14km地点までのみ。
作戦としては去年男子Aで優勝したゼッケン1010の宇佐美選手(後述で10と略)を完全マーク。余裕あればアタックを何度か仕掛けて足を削っていきたい。正直試走がほぼできていない状態でどのペースで上ったらいいかわからなかったのでこの作戦がベストだと思った。
おそらく最初ハイペースになると思ったのでそこは気持ち抑えて足を無駄に使わないように気を付けようと思った。
レース内容
スタートは前から3列目。ネットタイムなのでそこまでスタート位置にはこだわらなかった。スタート後、予想通りハイペースで集団が激坂区間に突っ込む。激坂はこのカテゴリでは誰にも負ける気がしないので、冷静に一番前が見えてかつ10が見える位置について披露しないように回した。
何人かはガンガン踏んだりダンシングしたりしていたがやはり10は無理に追わずに追いつけるポジションについていた。それと同様にゼッケン1021の牛尼選手(後述で21)も同じように回していた。この感じからこの二人がかなり実力あるんじゃないかなと思った。
激坂区間を抜けて2kmの平坦区間に差し掛かった時集団は6人にまで削られ、その区間が終わるころにはやはり10と21の自分の3人に先頭集団が絞られた。ここまでの区間では冷静に回せたのでほとんど足に致命的なダメージはなかった。こっからの区間ではこの3人で先頭を回した。10が先頭のときはペース自体はやばいわけではなかったが、散発的にアタックがかかった。21が先頭の時はかなりペースが速く結構削られた。自分が先頭のときは(何度も言うが試走が満足にできなかったので、)オーバーペースを恐れ遅すぎず速すぎず走り、アタックも途中1回だけにした。
何回か先頭交代やアタックをした後(たしか9km地点くらい)、21が先頭の時10が少し距離が離れた。ここで去年優勝した10が離れたということはこのペースはオーバーペースなんじゃないかと思い、自ら21からちぎれペースを緩める。斜度が小さくなると10はペースをあげて21に追いついた。この流れが3回くらい繰り返された。そこから21が先頭で10が二番目、自分が3番目の時21の先頭交代に10が応じなくなった。自分はその時最後まで10は足をためておく作戦に出たと思い自分もその流れに乗っかろうと思い、ずっと10の後ろに張り付いてまんまだった。
13㎞地点でまた10と21の距離が離れ少し斜度が緩くなったところで追いつく。14㎞地点でまた21が離れるがここも10が追いつくだろうと思いブリッジをかけずに足を残し10の後ろに待機。結論から言うとこの判断で自分は優勝できるチャンスを逃した。10はここからあまりブリッジをかけようとせず、ペースが上がってなかったのでアタックを仕掛けてみたら全く反応せず、首を横にふった。10は足をためていたのではなく、アタック合戦の時に疲労してしまっていた。気づいた時にはもう遅く、21は視界から消えてしまっていた。一人で踏んでもやはり追いつかなかった。
それどころか残り5km地点についたときほんとに平坦と下りしかなく自分に完全に不利なフィールドだった。一人で踏むがあまりペースは出ず、最後1kmで後ろを振り返ったら10が爆走して追い上げてきた。これはやばいと思ったが、残り500mで追いつかれ最後の登り緩斜面で完全な1対1の戦いとなった。先に仕掛けたのは自分。残り僅かなところで勝負すると確実に負けるとわかっていたので全開一歩手前で一気にアタック。当然それに10も反応しアタックし、自分より前に出る。勝ちパターン入ったと思い、全開でもう一度踏みなおし、突き放して何とか2位。
ゴール後、10と話をしたらクライマーではないので最後の5キロで一気にまく作戦だったという。あのちぎれたときももうハイペースで上る足は残ってなかったという。21は去年も実は出ていて何度もこのコースを走りに来たという。
反省点はコースの圧倒的理解不足。本当に優勝したいなら何度も走りに来るべきだったとめちゃくちゃ後悔した。
また、走りを相手に合わせすぎたのも良くなかった。試走不足という理由もあったが、足がいっぱいいっぱいと言うわけでもなかったので、もっとアタックだったり、10を待たずに21のハイペース走にあえて合わせてみるなど攻めの姿勢を見せてもよかったかもしれない。
これも試走不足によるものだが、ついていくかついていかないの選択やアタックの駆け引きの経験不足もあった。
良かった点はハイレベルなアタック合戦ができたこと。今までのただ一定ペースで上るというのではなく、相手の足を削るためにアタックを仕掛けるというのは練習ではなかなかできないのでいい練習ができた。試合こそ最高の練習というのはまさにこのことだと思う。
地足が結構強くなってきた。判断ミスによりその足を最大限いかすことはできたかどうかわからないが、ペースやアタックによって「もう無理…ちぎれるわ…」なんてことは全くなかったのでベースの足のレベルの向上は感じた。
駆け引きの練習になった。
絶好の優勝の機会を逃した悔しさもある一方、いい練習や経験を積めたのと一応前回の修善寺オープンのときにたてた目標は達成できたのでよかった。
何よりヒルクライムは達成感があるのと、他の一緒に走ったライダーと話すのが楽しい!景色もいい!ゆえに最高!来年も乗鞍ヒルクライムと合わせて出場しようと思う。
次のレースは山梨県韮崎市である戦国ヒルクライム。コースレイアウトはここよりも自分にあっているので頑張りたい。目標は表彰台。
一番照準を合わせたいレースは9月9日にある学連の山形村ヒルクライム。目標はクラス3優勝。
最後に運転してくれた吉田君ほんまにありがとう。ヒルクライム楽しんでくれて嬉しいです。宇佐美君と牛尼君、別の大会で会えることを楽しみにしてます。
青山隼人(51期)