10月14日(日) JCRC第9戦アートスポーツ杯 in群馬CSC 安藤 英俊

Sクラスで出走だったが,SSクラスが4分遅れで追走スタート.追いついてくるのは間違いないから,それまでにSクラスでペース上げてSSクラスの脚を使わせられれば対等に戦えるのかな,と思っていた.
Sクラスの中では勝負に絡める位置にいるはず.
始まってみると,かなりいい感じのペース.
下り平地で前がそこそこローテーションして進む.3周過ぎても6周過ぎてもSSクラスとの差は縮まるどころか開きだす.それでもSSにはあの人がいるのでその時に備えることが頭の片隅にあった.
さすがに10周過ぎても4分以上差があり,今いるSクラスの集団の中での勝負になることが確定し出した.
でその辺からマッタリする瞬間ができ始め,アタックがたまにかかりそれでも吸収される.
12か13周目に2人組のアタックが決まり,遅れるかたちでGattaの小松君と2人で追う.30秒差あり,ホームストレートでは見えるくらいで,一時25秒くらいまで迫るもなかなかそれ以上縮まらない.約1周追って諦めかけた所に後ろから2人くらいが追いついてきて合流するが大してペース上がらず結局あきらめる.
ところが,自分たちに追いついてきた集団も混じってみれば遅いもんで,前の2人との差はさらに開いて40秒台になる.自分は脚使ってたしアタックきついのが頭にあったので集団から新たな追走が飛び出したのについて行く気になれなかった.そんなで結局,集団の前に計4人走る形に.
ラスト2周で集団の方はまだ本気の追走モードに入らないので,どうやら前4人は放置で集団で争う感じに.
ラスト1周では,スプリントで勝負しようと決めてしまい,心臓破りで前に出ておくことにした.前のほうに出れればいいなくらいに思っていたが,先頭で登れた.思えばあそこで全力で駆け上がって逃げというかロングスパート的な勝負に出たほうが何倍もレースできたと思う.得意なところで勝負せずなんとなく身を任せているうちにスプリントになり,7着.前に4人逃げ切ったので11位でした.
ただ,スプリントは全然だめな感じではなかった.
コーナー抜けるあたりでは5番目くらいにいたが,かけ始めるのが遅かったようでまず10番目以下に落ちる.そこからターボがかかり始める感じで何人かするするっと抜かせました.一応伸びてきな物は感じました.でも先頭には届かずでした.
たぶん脚質的に瞬間的な加速ができないので,周りの急な加速についていけないのだろう.しかし他の選手とおなじトップスピードは維持できるのと,それまでの周回のアップダウンなどでの疲労が少ない事では優位に立っていたと思う.
対策を練ってイメージどうりにできればスプリントでもいけそうな感じはした.
結局,集団が逃げを積極的につぶすようなことはなく,逃げたものが大正解のレースだった.
いや集団が追ってこようが来まいが,決まりそうな逃げを容認して集団の力で捕まえてくれることに期待するのは勝つための動きとしては不適切だった.
「群馬で勝つ」を来年の目標の一つにしたい.今のまんまではどうやら勝てないようなので,それができればまた成長した証になる思う.
展開としてはどっちもありだが,第一はやはり先行逃げ切り.協力者がいれば数周逃げる,でなければ最終周の心臓破りで渾身のアタックをする.それが決まりそうになければ集団にすぐもどってスプリントに臨む感じかな.
それを実行するためには,今回先行2人を追いかけた時に捕まえられるくらいの独走力が必要だと思う.それも短時間で差を詰める短距離系の脚が.
安藤 英俊