煩悩

人間らしさが残ってしまっている加藤です。大晦日の日記ですが年開けてから書いてます。 

今年は人間をやめてサイボーグになることを目標に、人間的感情を日々消滅させていきたいですね。 


12/31 デス彩湖(50周DNF) 

最近バイトを初めて女の子と話すことを覚えてしまったおはらくん。彼もこれではまずいと思い煩悩を消すために2人で深夜に出走。目指すは彩湖。 


「彩湖を煩悩の数だけ周回する」
言うのは簡単だった…。平坦だし余裕だと思った…。ただ現実はそう甘くはなかった。 


10周を1セットとし、1周ずつ先頭を引くというスタンスでいった。


彩湖を集会し始めて真っ先に我々を苦しめたのは爆風である。土手上では210wで20キロちょいしか出ない爆向かい風が吹き荒れた。 


第二に、睡魔である。 
とにかく眠い。自転車を漕いでいるだけで辛い。休憩時間に仮眠を取ろうとするも、全く眠れない。そしてまた走り出すと即座にこの眠気が来る。まさに生き地獄であった。 


結局50周でリタイヤすることとした。煩悩の呪縛はかなり強かった。来年こそ、いや今年か、今年こそは煩悩を消滅させたい。サイボーグになれば眠くならんし。  


リタイヤしたと言っても、精神的な成長は見られた。 

眠気についてだが、最初の頃は防寒をしっかりし温かい状態でゆっかり走っていたが、これが眠気を誘う原因だったのかもしれない。

後半は上着を脱ぎ捨て、インナーとジャージだけにし寒さは踏んでごまかすようにしたら、ペースも上がったし眠くもなくなった。つまり心地よさ・快適さを求めること自体が悪なのだ。


しかし、空腹には耐えられなかった。寒さか厳しく食欲がわかず、補給のおにぎりなどが全く美味しく食べられず、後まわしにしていたら空腹に襲われた。

ここから言えるのは、食事に味を求めるのは贅沢で悪であるということである。「食事=体を動かすためのエネルギー源を体内に取り込む作業」という当たり前すぎる常識を忘れ、味や食欲のことなどを気にしてしまっていた。これでは人間をやめることなどできない。  



今年は今までよりデスライドの頻度を高め、精神統一を進めて行き、人類を超越したペダルを踏むマシーンになるべく精進していく所存である。