11月13日(日) ツール・ド・おきなわ2011 杉田 精司

ツールドおきなわ2011 市民140km
目標:先頭集団での完走(20位以内完走)
結果:28位 4時間14分55秒(先頭+6分47秒)32.95km/h
5時半起床.
6時に荷物を預けて,宿で朝食.ゆっくり準備して7時頃宿を出る.
スタート地点で出走確認表を投函後,海沿いでアップ.
ド平坦なのであまり心拍上がらないが,何往復かして脚を動かす.
温かいので身体は動きそう.何度かもがきを入れて心拍あげる.
ゆっくりストレッチなどして8時半ごろには道の駅へ.
スタートまでのんびり待機.
スタート位置は前100人くらいの無難なところ.
9時5分に号砲でスタート.右側からさっさと前へあがる.
唐子や澤田が先頭にいるのを確認して,自分は20-30人目くらいの位置をキープ.
あまり位置取りが激しいということもなく平穏に5kmの平地区間を過ぎて,左折.
一回目の普久川の登りへ.
昨年はここの途中でちぎれて残念な結果に終わったので,何が何でもついていくつもりで臨む.
全く楽ということはないが,昨年よりかなり楽についていけて,先頭集団で頂上へ.
しかし,頂上手前で先頭集団の後方になってしまったので,下りが怪しい.
というのも,周りの人達がやたらブレーキかけて遅くて危ない.
先頭が軽快に下っていくのが見えたので,遅れちゃまずいと思い少しずつ追い抜いていく.
一度,前の選手が何でもないカーブで急に減速したので突っ込みそうになり,外へ避けたらコースアウトしそうになった.
この時はかなりひやっとしたが,どうにか持ちこたえた.あと10cm膨らんでたら飛んでたかも.
下りの半分位で先頭に合流.中村さんと澤田もいたこの集団は10数人か.
補給所では,水をもらって身体にかけてボトルはすぐ捨てた.
半島の周回に入ってしばらくは10数人の先頭集団だったが程なく70人程の集団になる.
先頭にいたので,割りと頻繁に前を牽くかっこうに.
山岳狙いの人たち2,3人を割りと早い段階で集団に回収.
あまり前ひいても疲れるので,ほどほどにして集団前方で過ごす.
ただ,下りは周りが遅いので自分が先頭に出ることが多かった.
たんたんとこなして,長い下りで先頭を引いていたら,横から一人が加速していくのが見えた.
先頭だったのでとりあえず何も考えずに反射的に追ってみる.
なんでこんなところで加速?と疑問に思ってると後ろからもう一人出てくる.
この時点で「もしやスプリントポイントか?」と思うが,一体あと何mなのか全くわからない.
後ろから出てきた人がスプリント体制に入ったのがわかったので,反応したが時既に遅し.捲りきれずに2位通過だった.
7-8割力で踏んだ中途半端なスプリントになってしまい,若干悔いが残る.
もう少しちゃんとコースプロフィールを把握しておくべきだった.
中途半端とはいえスプリントしたので,先頭牽くのはほどほどにして,脚を休めるべく集団に潜んで2回目の普久川に備える.
2回目の普久川は序盤は難なくついていけたが,中盤から先頭で澤田がペースをガンガン上げているのが見えて嫌な予感がする.
集団のペースも自然にあがり,集団最後尾をぎりぎりついていく格好に.
結局このペースは自分にはオーバーペースでつき切れずちぎれる.
後ろから来た140kmのちぎれ組にも随分抜かれたが5人ほどの集団にどうにかくっついて頂上まで登り切る.
この小集団は下りが割りと早くて走りやすかった.
ダム後の補給でボトルを捨てて水をもらう.かなり気温があがっていたので軽く浴びてクールダウン.
右折後下って登り始めたあたりで6人のグループになり,ローテしながら少しずつ前に見える小集団に近づいていく.
6人の脚が揃っているわけではなく,せっかく先頭でペース作っても,交代することで大きくペースダウンしてしまうこともあり中々うまくいかない.
集団内の一人がまとめてくれて,どうにか統率とれているという感じ.
一つ前の集団まで数十メートルというところで先頭だったので,頑張って牽いてジョイント.前の4人と合わせて10人になる.
人数が増えて,集団のペースも上がり,少しずつ前のこぼれた人を回収していく.
このあたりはアップダウンの連続で,脚にはじわじわとダメージがたまっていく.
時折,登りで脚に痛みが走るようになってきたので,下りでストレッチしながらなるべく脚を使わないようにローテに加わっていく.
たんたんと20kmほど走っていると,前方に大きめの集団が見える.
95kmくらいの地点.なんと中村さん,俊介さん,澤田のいる140km先頭集団に追いついた.
グルペットで前の集団に追いつくなんて思いもしなかったので,このときはかなり興奮した.追走小集団歓喜.
40人ほどの大集団になり,かなり楽になる.
平地のペースが遅く,登りはわりと早いという感じがした.
平地では難なく着けて,脚にも全く痛みがこないが,登りは常に攣る寸前状態.
だましだまし登りをこなしていたが,ちょっと長めのところで大腿が攣ってしまい,集団からこぼれかける.
なんとか登りきって下りで合流するが,この先怪しい.
106kmの補給地点でも,脚が攣りかけてバランスを崩し前の人にハスってしまった.
落車には至らなかったが,申し訳ないことをした.
補給では水ボトルを捨てて,スポドリをもらった.
登りは攣りながら,最後尾をどうにかついていき,下りでストレッチしながら脚を回復させて合流.
というのを繰り返していたが,ちょっと長めの登りでついに付ききれなくなり,先頭集団から再度千切れる.110km過ぎたあたりだった.
そのあとは周りのこぼれた140kmの人たち3,4人とローテしながら淡々と走る.
みんな脚攣ってるので登りはスローペース,下りと平地はそれなりという感じ.
そうやって走ってるうちに,100kmの人や140kmの人が少しずつ集まってきて10数人のグループになる.
しかし,着くだけ着いてローテにまったく加わってこないけしからん人が多かった.
海岸線から羽地ダムの登りに入った所でこのグループも崩壊.
長い直線の登りで一度脚が攣って完全に固まったが,どうにか脚をつかずに登り切る.
この時点で近くにいた140kmの人たちはみんな後ろにいなくなってた.
あとは小さい登りをどうにか登りきって,一人で名護市内へダウンヒル.
市街地入ってからは周りに誰もいなかったので,一人似非TTポジションで43kphくらいで巡航.
順位はもう確定したので,沿道の応援に応えながら楽しく走った.
最後のジャスコ坂てっぺんで左脚の大腿が思いっきり攣って落車しそうになったが,下りに入ってクリート外してストレッチして何とか復帰.残り3km地点でリタイアが
頭をよぎった瞬間だった.
最後の1kmは沿道の応援も多く,脚の痛みも忘れて気持ちよくゴールまで走れた.
昨年と同じ単独でのフィニッシュだったけど,充足感が何倍も違った.
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昨年と違い,110kmまではレースに参加できた.
しかし,それ以降はどうにか走りきっただけで脚は限界を超えていた.
目標にしていた先頭集団での完走はならなかった.
来シーズンの目標をおきなわ140kmに定めて,これから一年間頑張っていこうと思います.
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<備忘録>
-ボトル
Kentaiスポドリにマルトデキストリン90g溶かしたロングボトル
Kentaiスポドリにマルトデキストリン20g溶かしたボトル(レース中捨てた)
-補給
ザバスピットインゼリー×2(スタート前に1つ)
アミノバイタルゼリー
パワージェル ブラックカラント×1
-機材
フレーム:cervelo R3SL
コンポ:Shimano Duraace 7900 クランク53/39 スプロケ11-25
Fホイール:Shimano Duraace 7900 C24 CL
Rホイール:EASTON EA90SLX with powertap SL+
タイヤ:Continental Attack/Force
杉田 精司