11月13日(日) ツール・ド・おきなわ2011 唐子征久

<結果>
市民140kmクラス(出走約350人、完走198人中)158位、4:59:31.269(トップ差51:23.07)、 28.04km/h
<前日まで>
エントリーからスケジューリングなど、多分自分一人で出ようと思ったら相当テンパッてしまっていただろう。しかし、参加経験のある杉田さんと章彦さんと大橋さんが一緒だったので、安心して事務的な準備は出来た。それと、飛行機輪行は初めてでそれ用のバッグを持ってなかったので借りた。
トレーニング的には特別な対策はせず…というか、する余裕がなかった。膝痛がずっと尾を引いていて2週間前くらいからは、ローラーでも実走でも殆ど軽い負荷でクルクルやるトレーニングしかできなかった。さらに出発3日前になって風邪を引いてしまって、「本当にレースで走れるのか??」と思ったけど、どうにか出発前には良くなった。
<レース前>
特に問題なく準備出来たと思う。大会運営側のトラックに荷物預けて朝飯の後、ちょっとゆっくりしてからアップ開始。30分くらい軽く流した。体調は大丈夫だがやはり膝が不安だった。
補給は、ボトル×2(CCD:160kcal,水)、アミノバイタルゼリー:200kcal×1、ゼリーバー×2、保険で羊羹×2、おまけでラムネやら黒糖やら。
スタート地点に行ったら、自転車がズラーッと並べられてたので、自分も端っこにちょこっと置かせてもらった。スタートが10分ほど早まりそうだとアナウンスが入り、トイレに行って踏ん張って帰ってきたら、すでに移動が開始されていてビックリ。そんな訳でちょっとだけドキドキしつつスタート。
<レース>
コースの情報は大まかにしか覚えていなかったけど、一番大きい普久川登りが序盤にいきなりあるというのはわかっていたので、それなりに前の方に位置しつつ登りを迎えた。
脚的に先頭集団で登り切るのは無理だろうなと考えていたので、周りのペースは気にせずマイペースで登った。案の定先頭集団からは直ぐに切れてしまった。思ったより勾配がきつくてしかも酸欠気味で苦しかったけど、なんとか大きい集団(おそらく第2集団?)で下りには入れた。下りや平坦のペースが今ひとつ上がらなかったのでたまに先頭牽いたけど、苦しくてちょっとしか牽けなかった。…と思っていたら、登りでその集団からも千切れてしまった。「終わった…」と思ったけど、平坦区間で後ろからいっぱい来たので、次の普久川までに前の集団に追いつけた。
2回目の登りは相変わらず酸欠っぽくて序盤全然上手く登れなかったけど、途中から調子が良くなってきた。この後はむしろ周りとペースが合わなくて、協調しようとしても付いて来てくれないので、殆ど単独走みたいな感じだった。途中で210kmの集団に抜かされた。付いて行けそうだったけど「ダメだよな?」と思って見送った。海沿いの平坦区間に入ったら後ろから210kmと140kmが混ざった5〜6人のいいペースのグループが来たのでそれに乗っかった。この時にはなぜか絶好調でガンガン牽いてガンガン前からポロポロこぼれてくる人たちを抜かせたのでノリノリだったのだが、後で思えば調子に乗りすぎだった。そのまま20分程走っていたら、急に脚に力が入らなくなって、どんどん辛くなっていった。50人くらい抜いたのにその後100人くらいに抜かされた気がする。「ハンガーノックか?」と思いながらそのまま走っていたのだが、沖縄の暑さも手伝ってか熱中症っぽくなってきてしまい、リタイヤしようかと思った。水がすでに無くなっていたし、もう順位やタイムなんて関係ないほど落ちていたので、とりあえず自販機で止まってコーラとアクエリを買った。お金持ってて良かった。しばらく休んだら大分楽になったのでまた走りだした。
残り距離とタイムから考えて(よくわからないけど5時間が完走リミットだと思っていた)、完走ギリギリな感じだったので、自分へのいらだちもペダルに込めて残りを個人TTモードで走った。
いろいろな辛さよりも、また大事なレースでちゃんとパフォーマンスを発揮出来なかった自分が情けなくて半べそかきながら走っていた。ゴール地点には沢山の人が迎えてくれていたので恥ずかしかった。そんな感じでレース終了。自分のレース経験の中ではどう考えても一番エネルギーを使ったので、流石に脚とか腰とか体全体的にガクガクだったけど、達成感など無く頭が真っ白でしばらく呆然としていた。
<レース後>
* アフターパーティーで地元の若者達による組踊?なるものを豚汁飲みながら見た。頑張ってた
* 夕食を食べに行った「おかめ」というお店は料理が美味しく雰囲気も最高でした。沖縄の人たちは温かい
* シークワーサージュースと黒糖のお菓子は病みつきになる
* 風邪引いた(ぶり返した?)。飛行機の中はずっと寝てた。食欲なくてタコライスを食べられなかったのには悔いが残る
<反省(来年のために?)>
* 補給全然足りなかった。水分もエネルギーも。(3回の補給地点でボトルを0本→2本→1本もらった)
* コースプロフィールは覚えておいたほうが身のためだ。特に大きい登りの後のアップダウンが馬鹿にならない
* 沖縄の食堂はデカ盛りが基本らしい。食べ過ぎないように気をつけよう
* スタートは並ばなくても問題ない気がする。じっくりアップする方がいいだろう
* パワーメーターが混信(?)して使えなかった。スタート前にチェックしよう
<まとめ>
いろいろありましたが、振り返ってみると、楽しかったです。沖縄自体初めて行きましたが、実に居心地の良い所でまた行きたくなったし、レースも走りがいのあるレースでした。
個人的に一つの目標にできるレースだと思います。来年どうなってるか全く想像がつきませんが、できることならまた走りに行きたいです。万全を期して。
行ってから、帰ってくるまで、スムーズに行動できたり、大いに楽しめたり出来たのは、一緒に行った大橋さん、章彦さん、俊介さん、杉田さん、澤田、みなさんのおかげでした。ありがとうございました。特に、杉田さんには取りまとめから宿の予約、車の運転など、お世話になりっぱなしでした。
また行きたいです!
唐子征久