11月14日(日) ツールドおきなわ 市民レース140km 杉田 精司

市民140km 結果 4時間32分(トップ+24分) 61位/完走186人
距離143km,獲得標高2200mの起伏にとんだコース.
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=f5d9b879be77057eb739f66cbc9c1482
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<レース概要>
スタート位置は全体の真ん中あたり.出走は350人ほど.
号砲でスタート,左側からポジション上げていく.後ろで落車があったらしいので前にいて正解だった.
あっという間に5km地点の山岳ゾーンへ突入.ぱらぱら落ちてく人をかわしながら先頭集団で登っていく.
登り始めてしばらくすると自分より後ろがいなくなっている.つまり自分が集団最後尾.
先頭集団は50名ほどか.中村さん,石川さんの姿が見えるのが心強い.
しばらくは難なくついていたが,この登坂が思ったより長く,だんだんきつくなってくる.
つかなくちゃいけない.頭ではわかっているのに体がついていかず斜度が増したところで集団から1後退,登りきると集団はもう影も形もなかった.
結果論的に言えば,ここで僕のレースは終了していた.
下りで集団からこぼれた人をずいぶんかわしたので,これは追いつけるかも?と思い踏む.
もう一人追走している人に追いついたので,2人で回しながら追う.
が,長めののぼりでペースが合わずつききれず一人に.程なく第二集団に吸収される.人数は30-40名ほどか.
しばらくはローテしてくれなかったけど,5名ほどでローテし始めてからは効率よく走れた.
でも,この集団はレースというよりサイクリングという感じ.目指すは完走!という雰囲気.
そんな集団なので2回目の普久川ダム登坂に入ると少しずつ人数が絞られてくる.
自分は決して早くはないが,先頭付近で登る.こぼれ組だけあってペースは合う.
同じくらいの早さの人がいたので走りやすかった.
しかし,もう少しで頂上というところでふくらはぎが痙攣.伸ばしている間に集団から遅れる.
周りは下りが遅かったのが幸いして,追いつき追い越し,この集団の先頭で補給所通過.水を1本もらう.
下りきった後の登りでさっき追い越した人たちと合流.
「回して行きましょう」と声をかけられた.頼もしい.200kmの人140kmの人が混ざって全部で10人弱.
さっきの集団の中でも走る気のある人たちの集合体という感じ.
しかし,この登りが結構長くてだんだん苦しくなってくる.頂上付近で若干ペースがあがったのを見逃し、20mほど遅れる.これが命取りだった.
下りで追いつけないかと必死で踏んだが後の祭り.アップダウンの連続でついに追いつく事なく,一人旅が始まった.
残りの70kmはほぼ一人.たまに同調してくれる人がいたけど,途中で切れていなくなっちゃって結局一人になるパターン,ひたすら一人TT状態.
106kmの補給地点で水をもらう.なんとか攣りを抑えるために意識的に水を飲む.
平地は余裕があったけど,登りはふくらはぎやら大腿四頭筋やらどこかが攣っている状態で,ダンシングでごまかしながら登るといった感じ.
結局,最後まで140kmの人とはほとんどあわなかった.集団と集団の狭間で宙ぶらりんしてたんだろう.
虚しさと悔しさに包まれてゴール.あんなに味気ないフィニッシュもあるんだな.
レースを走りきったというより,ただ140kmのサイクリングしてきたという感覚.
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<登坂>
今回浮き彫りになったのが距離の長い登坂に対応できていないということ.
練習では3分程度の坂が多い.長くても7,8分がいいところ.
今回のコースは20分の登りが2回,10分前後の登りが4回くらいだった.
当たり前のことだが,練習でやっていないことはレースではできない.
最近の登坂ダンシング練習も2-3分の登りを想定したもので,今回のレースでは生かしきれなかった.
また,ペースで登る事はできても斜度の変化やペースアップに対応できていなかった.
集団から千切れた要因はそこにあると思う.今後の登坂練習に工夫が必要になってくる.
<レース感>
結局がむしゃらに走ってしまっている.
周りをよく見て,今どういう走りをすべきなのか.踏むのか休むのか.
そういった事を感覚的にできるようになっていかないといけない.
ここが勝負所.というところが振り返れば何カ所かあったが,そこでつけなかったがために後半は一人TTになってしまったんだろう.
今後の練習やレースではそういう事も意識してやっていかなくてはいけない.
振り返ってみれば,序盤の追走は無駄だったわけだ.下りでも平地でもガシガシ踏んでた.
すぐ切り替えて第2集団におとなしく入っていれば,レース終盤まで集団走行ができていたのではないだろうか.
<痛み>
脚の攣リ初めが早かった.練習の強度が足りてないのだろうか.
せっかくいいペースで登っても最後に脚攣っちゃうと台無し.攣らない脚作るにはどうしたらいいんだろうか.
下りや平地の休めるところで踏みすぎていたのも一つの要因かもしれない.
登坂が多かったからか,中盤から終盤にかけて腰の痛み,上半身の痛みがつらかった.
最後は下ハン握るのがつらく,平地でもブラケット握らざるを得ないとことがあった.
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<備忘録>
朝ご飯 おにぎり2つ,味噌汁,ヨーグルト,アンダーギー
出走前 クリームパン,バームゼリー
スタート時ボトル KENTAIスポドリ1本 パワージェル2本溶かした水1本
背中の補給食 パワージェル2本 アミノバイタルゼリー1本
レース中もらった補給 水2本
参考までにgarminのデータでは消費カロリー3600kcalほど.
空腹やパワー不足は感じなかったので補給は足りていたみたい.
脚攣ったことを考えると水はもっと積極的に飲んで,補給もらった方がよかったかもしれない.
曇りの割に相当量の汗をかいた.11月の沖縄はまだまだ暑い.
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<最後に>
とても良い大会でした.リピーターが多いのもうなずけます.
これだけ本格的なロードコースを走れるのは日本では中々ないと思います.
沿道の応援や会場の雰囲気等もとても良く,出場して良かったと単純に思います.
時期的にもシーズン終わりで,1年の目標にするのに調度いいです.
費用がかさむのが難点ですが,そこを除けばぜひみんなにも出て欲しいと感じたレースでした.
得るものは大きいです.とてもいい経験ができました.
杉田 精司