3月6日(日) RCSオープン戦・菖蒲町クリテリウム3月ラウンド 唐子征久

<目標>3位以内、欲を言えば優勝
<結果>クラス3 27pt 2位
<前日まで>
春休みに入ってからしっかり乗り込めていたので、かなり調子が上がっていたが、1週間前のウィンターロードでリズムを崩してしまった。
レースまでの一週間、肉体的にも精神的にも良くなく、いろいろな不安がよぎったが、そこで焦って練習するのは逆効果だと考え、思い切って体を休め調子を戻すことに集中した。
<出走前>
いつも、最初調子が出ない傾向があるので、今回こそはと思いアップは入念に行なった。
アップ後、ゼリーでエネルギー補給し、また、ガムを噛んだりカフェインを摂取したりして気合を入れた。
良いスタート位置を確保するために早めにスタートラインへ。
先に行っていた一般のレースでトラブルがあったらしく、その影響でスタートが予定時刻に行われない。
一度スタートラインに並んだが、一旦待機。
内心ドキドキであったのだが、武井と話したりして精一杯余裕のある振りをした。
だが、体が冷えてきてしまう。
再度スタートラインに並ぶ。3列目くらいで悪くない位置に並べた。
<レース内容>
記憶が薄い部分も結構あるのだが、折角の昇格レースなのでログと照らし合わせつつ思い出して詳しく展開を記述したい。
(スタート時にログ開始するの忘れていて、ログは2周目途中からしか無いのだが…)
始めはちょっとつらかった。ログを見ると1〜2週目はペースが遅かったようなのだが、コーナーで若干もたついたりもしてしまう。
だが、すぐにポジションを上げ、余裕が出てくる。
前回の反省から、スプリントが掛かる前に出遅れて前を塞がれてしまうのは、何としても避けたいという思いがあり、
1〜2週目のポイントは早駆け気味で狙いに行ったが、両方うまく行かず。
3周目も先頭に出て、流し先行気味にし、まくって来たタイミングに合わせるが、これもうまく行かず4着でポイントが取れない。
神宮の再現か!?と思い、焦り始める。
4〜6周目はよく覚えていたいのだが、3着を2回取れた。あと、首都大・東海1人ずつの逃げが1周ほどあった。
7周目に入る頃にはもうかなり余裕が出ていた気がする。
人数も減っていたのもあり、ポジションは常に安定して前の方に位置し、ローテも余裕を持って回せていたと思う。
ホームストレートに入り周りが牽制気味で、自分も「どうしようかな?」と思っていたら、
今まであまり見かけなかった武井が後ろからスルスルと上がってきたので、後ろに付ける。
武井はそのまま先頭に出て、何人かと並走状態になったが、そのままでは捲られて埋もれそうだったので、武井に「かけろ!」と声をかけ、スプリント開始。
最後はしっかりと武井を捲ってワンツーゴール。(本人は「逃げろ!」と聞こえたようだが、通じて良かった。)
ここで、ポイントが9点というのを頭の中で確認。脚もいい感じだし、悪くない状況。
ただ、他に誰がポイントを稼いでいるのか良くわからなかったので、出来ればその後武井にもポイントを取ってもらって、最終週までにポイント有利な展開を作りたいと思った。
だが、武井はその後再びあまり姿が見えなくなった。「アシストありがとう」、と思いつつ、頭を切り替える。
8周目2着、累計12点。「9周目は休むか」、と少し思ったが、自分の中で押せ押せムードだったので、「いや、次はむしろ他も休もうとするから、そこで取って、
余裕を持って最終週に臨んだほうがいいか」、ということで、9周目のスプリント。どういう展開だったかは忘れたがちゃんと1着を取れた。17点。
この時点で他に目立っている人いなかったし、たぶんポイントトップだろうと皮算用し、ラストで無難にスプリントに絡めれば3位は固いな、と考えた。
(しかし、実は東海の人が5点を4回取っていたというのは後で知った)
とすれば、恐れるのは、落車とスプリントで埋もれてしまうことであり、先頭付近で走るべきだとも考えた。
脚には全く限界を感じていなかったので、取り敢えずアタックがかかったら全部付いて行こうと思いながら、無難にローテ回しつつ先頭付近で走る。
なぜか皆全然前を引きたがらないが、自分も特にペースを上げる必要もないかなと、余裕を持って一応アタックを警戒しながら待機する。
バックストレートあたりで駒沢三谷さんがアタック。4〜5人が追従したので、自分も付く。
後ろは来なかったので、「この展開は有り難い」と思ったが、しばらくすると、ペースダウン。
たぶんホームストレートに入る前くらいで、追いつかれた。
その後もよく覚えていないのだが、最後は、慶應のシモン君が掛けたのに付いて差しに行ったが差し切れず3着。
前の二人はポイント取っていた覚えがなかったので、内心「ヨッシャ!」。
しかし、結局、1点差で東海の人に負けていた。優勝できず残念。
<収穫>
・中盤から終盤にかけては余裕を持っていろいろ考えながら走れた
ただ、もう少し周りのメンバーの様子を見ながら走れればなお良かったかもしれない。
・全体的に危なげ無く走れた
コーナリングは問題なかったし、何度か近くであった落車や落車未遂も落ち着いて予測・回避出来た。
・スプリント時の加速はなかなか良い感触だった
練習では割と出せていた感触がやっとレースで出せたという感じであった。
体幹とハムなどを上手く使って、パワフルで垂れないスプリントが出来たと思う。
ただし、鋭さもトップスピードも持久力もまだまだ。上のクラスでは全く通用しないだろう。
・スプリントを何回も出来た
10秒のピークパワーは後半にかけて右肩上がりだった。ただ、逆を言えば、始めが弱い。
・スプリント前の位置取り、掛けるタイミングをちょっと掴めた気がする
・出力のデータを見ると、LTが1月頃に比べ結構上がってきたようだ
余裕を持って走れたのはおそらくその為だろう。
<反省>
・やはり、スタート後の滑り出しが悪すぎる
クラス3では大丈夫でも、クラス2ではいきなりちぎれてレース終了になりかねない。
・水分を取る量が少なすぎた
後半スプリントする度に左脹脛と右手の指が攣りそうになってしまった
・消極的な面が何度か出てしまった
早駆けする時に思い切りが無くて中途半端だったし、逃げを許してしまった時も、結果オーライだったが、
もしかしたら、逃げ切られてダメダメな結果になってしまったかもしれない。
今回は何より、念願のクラス2昇格が出来てよかったです。クリテ4回目にして、ようやく結果を出せました。
一緒に練習した皆さんのおかげだと思います。ありがとうございました。あと、杉田さん、今回も運転ありがとうございました。
田中さんのお父上も応援・写真ありがとうございました。
登りの苦手な自分が平坦のクラス3のレースで結果出せなくてどうするんだと不安になったり自信を失いかけたりしましたが、本当によかったです。
これでスタートラインに立てました。クラス2では、クラス3のレースと違い、
まずは喰らいつくだけでも大変でしょうが、自分に何が出来るのかを知るとともに、
これから一つずつ出来ることを増やして、アグレッシブなレースを“東工大チームで”していきたいです。
ひとまずの目標を達成できたということで、これからの目標を立て直します。大きな目標としては、
・6月のTTでより良い結果を出す
・(7月のトライアスロンのインカレ予選で予選突破する)
・インカレを始めとする主要なレースでの完走
・トラックもやりたいが、それについては、思案中
といったところです。
まず、自分にとっての至上命題はTT能力の強化。それと、脂肪を落とすこと。
これからは長いスパンでトレーニングに取り組みたいと思います。
唐子征久